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第2章 Episode 2 痛み




放課後



リンのエサを買いに行くという鈴と別れ、黒斗はアルバイトをしているコンビニに向かった。

いくら死神といえども、黒斗は表向きは一介の男子高校生。

世間体や食費を考えれば、イヤでもやらなければならないのである。


いつものように同僚達への挨拶もそこそこに、制服に着替えてレジに立つと、早速レジにタマゴパックを持った少年が並んだ。

商品をスキャンして値段を伝えれば、少年はサイフの中からモタモタと小銭を出しはじめる。



「…………」




─遅い



とろくさい少年の動きにイラッとする黒斗。

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