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銀魂

第8章 粘り強さとしつこさは紙一重

銀)「ヒーローが大なんてするわけねーだろー。糖の方だ」


男)「糖尿に侵されたヒーローなんて聞いた事ねーよ‼︎…得物はどーする?真剣が使いたければ貸すぞ。お前の好きにしろ」


銀)「俺ァ木刀で十分だ。このまま闘ろうや」


男)「舐めてるのか貴様」


銀)「別に舐めてなんかねェ。ただ俺が人の人生賭けて勝負できるほど大層な人間じゃねェだけだ。代わりと言っちゃなんだが俺の命賭けてやらァ」


なにそれ…
自分の命を白刃の元にさらして負けてもお妙さんに危害を及ぼさないようにするつもりなの?


銀さんそれぐらいお妙さんの事愛してたのか…
なんだがさっきと同じで胸がズキズキする。


なんでだろ。


私は無意識に胸に手を当てた。


男)「クク…い〜男だなお前。お妙さんが惚れるはずだ。いや…女子より男にモテる男と見た」


男は地面に刀を放り投げる。


銀)「てめーもいい男じゃねーか。使え、俺の自慢の愛刀だ」


銀さんは男に木刀を渡す。


新)「銀さん、これ‼︎」


新八君は腰から木刀を抜いて銀さんに投げる。


それを銀さんはパシッと受け取った。


銀)「勝っても負けてもお互い遺恨はなさそーだな。」



男)「あぁ、純粋に男として勝負しよう」


男と銀さんは刀を構える。


男)「いざ‼︎」


銀)「尋常に」


銀・男)「勝負‼︎」


銀さんと男は二人同時に走り出す。


が…


男)「あれ?あれェェェェェェ⁉︎」


男が立ち止まった。


なぜなら…


男)「ちょっと待て、先っちょが…















ねェェェェェェェェェェェェェェェ‼︎」


そう、刀の柄から上がボッキリ折れたからだ。


男はそのまま銀さんに木刀で殴られ吹っ飛ぶ。


銀)「甘ェ…天津甘栗より甘ェ。敵から獲物借りるなんざよォ〜。トイレで削っといたその木刀。ぶん回しただけで折れるぐらいな」


男)「貴様ァそこまでやるか‼︎」


銀)「こんな事で誰かが何を失うのは馬鹿げてるぜ。すべて丸くおさめるにゃコイツがいつが一番だろ」


男)「コレ…丸いか…?」


男はそういうと気を失った。

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