テキストサイズ

私の彼は****が好き

第10章 イジワルな先輩に…………

………………タケル?

………………なんでいるの?


あたしよりずっと早く家を出たタケルが、なんで変装(?)して同じ電車に乗ってるの???


…………まさか!?


タケル、あたしのことを………………。



「……知らねぇ……ってば…っ!離せや!?……誤解だ!こ、こいつ"オレの彼女"で、……だからこれは合意の上っつーかァ……っ、…………な、なァ!?そうだよなァ!?お前もそうだって言えよ……っ!?」


タケルに掴まれたままの矢野先輩、冷や汗を流してひどい言い訳をはじめた。


呆れて口があんぐり……。


でも、痴漢容疑者から、"彼女"と言われたあたしにみんなの視線が降り注ぐ。


ちょっと待ってよ、なにが"オレの彼女"だッ!‼?
ふざけんなっ‼‼


あたしはぶるぶると千切れそうなくらい首を横に振った。


「違いますっ‼」




ストーリーメニュー

TOPTOPへ