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私の彼は****が好き

第10章 イジワルな先輩に…………




翌日は朝から雨だった。

タケルを送ったあと、あたしも家を出て駅に向かう。


別に矢野先輩を探すわけじゃないけど、何となくキョロキョロして落ち着かない。


まさか今日も来ないだろうと思う半面、先輩は絶対に今日も来ると思った。



すると予想は的中、ホームの群衆のなかに矢野先輩は立っていた。


背が高くて頭ひとつ人より抜けてるから、とにかく先輩は目立つ。すぐに見つけてしまった。


あたしは逃げるようになるべく離れた車両に乗り込む。


でも先輩は早足で追ってくる。


人をかき分けて、さりげなくあたしに寄ってくる。

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