テキストサイズ

私の彼は****が好き

第9章 誰にも渡さない……っ

なんかいい人っぽい。

おまけにけっこうカッコいいから、自分のドジっぷりがますます恥ずかしい。


「いえ、大丈夫です。もう……痛くないですので……」


「……そう?ならいいんだけど………………ってもしかして…………えりつぃん?…………えりつぃんだよな!?」


「…………………………はいッ!?」


なんですと???


男性から出た言葉に耳を疑う。

"えりつぃん"……


懐かしい……。それはあたしの高校時代のあだ名。


それを知ってるってことは……!?


背の高い男性は瞳をきらきらさせた。


「あー、やっぱりィ!?……オレ分かんねー!?バスケ部の矢野だよ」


「矢野……?…………あー!?矢野先輩っ!?」


「そう!うっわすげびっくり!可愛くなったなーえりつぃん!」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ