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The man suitable for me

第4章 声

(目を開けて。)

また、聞こえる。

彼の声。

目を閉じて、体が熱くなり始めると、彼の声が頭に響く。

そして、その声が聞こえると、思わず体が反応してしまう。

カレしか、いないのに。

カレしか、いないはずなのに。

目を閉じると、彼もいるみたいに、声が聞こえてくる。

なんだか、見られているような気がして、目を開けたり閉じたりしていた。

カレが、私の敏感なところに触れる。

私も、体が熱くなって、吐息がもれる。

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