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The man suitable for me

第1章 逢瀬

なんて、はしたないんだろう。

恥ずかしくて、顔が熱くなる。

そこに、彼からさらにメールがきた。

『みんなが、お前を見てるぞ』

メールを読むと、そっと顔を上げて、周りを見渡す。

だいじょうぶ、誰にも気付かれていないはず。

平日のこの時間は、乗客もまばらで、みな座っているので、気付かれてはいないと思う。

だけど、それは、私がそう思っているだけかもしれない。

電車に乗っている時は、何かあっても、逃げ出すことができないので、不安でたまらない。

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