
エスキス アムール
第53章 矢吹は良いやつ
【波留side】
…痛い。
頭と身体中と、色々痛い。
なんで俺こんな硬いところに…
「……、?」
目を覚ますと、俺は玄関で寝ていた。
なんで玄関で寝てるんだ?
「…きさら…」
木更津と言いかけて、身体の痛みに顔を歪めた。
ずっと同じ体勢で硬いところで寝ていたから痛めたみたいだ。
時計を見ると、朝の8時。
一瞬慌てたけど、今日は仕事は休みだ。
身体の痛みに配慮してゆっくり起き上がったものの、今度は頭の痛みに顔をしかめた。
俺…なんで…
ああ、そうだ。
昨日飲みにいって…、
あれ?誰と飲みに行ったんだっけ。
重たい身体を起こして、部屋に入る。
木更津の姿を探すけど、誰もいなかった。
どこかに出かけたのか?
あれ?でも昨日帰ってきたとき、いたから…、
『……お前がそう思ってるならそれでいい。
僕よりもあいつを信じればいい。』
ゆっくりと昨日の出来事を思い出していると、木更津の言葉を思い出した。
そうだ。
…そうだ。
木更津に初めてお前って言われて、すごく傷ついたんだった。
要に言われてもほかの人に言われてもなんとも思わないけど、木更津は日頃そんな言葉遣いをする人じゃない。
だから、お前なんて言うのはよっぽどのことで。
一気に突き放された気がしたのだ。
…痛い。
頭と身体中と、色々痛い。
なんで俺こんな硬いところに…
「……、?」
目を覚ますと、俺は玄関で寝ていた。
なんで玄関で寝てるんだ?
「…きさら…」
木更津と言いかけて、身体の痛みに顔を歪めた。
ずっと同じ体勢で硬いところで寝ていたから痛めたみたいだ。
時計を見ると、朝の8時。
一瞬慌てたけど、今日は仕事は休みだ。
身体の痛みに配慮してゆっくり起き上がったものの、今度は頭の痛みに顔をしかめた。
俺…なんで…
ああ、そうだ。
昨日飲みにいって…、
あれ?誰と飲みに行ったんだっけ。
重たい身体を起こして、部屋に入る。
木更津の姿を探すけど、誰もいなかった。
どこかに出かけたのか?
あれ?でも昨日帰ってきたとき、いたから…、
『……お前がそう思ってるならそれでいい。
僕よりもあいつを信じればいい。』
ゆっくりと昨日の出来事を思い出していると、木更津の言葉を思い出した。
そうだ。
…そうだ。
木更津に初めてお前って言われて、すごく傷ついたんだった。
要に言われてもほかの人に言われてもなんとも思わないけど、木更津は日頃そんな言葉遣いをする人じゃない。
だから、お前なんて言うのはよっぽどのことで。
一気に突き放された気がしたのだ。
