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くぅぅぅ～！
絶対このことも、後々いじりネタにする気でしょ！

清水との本当の関係を知らないとはいえ、ママ墓穴掘りまくりよ～！


私の胸の内など知らぬ存ぜぬのママは、更に墓穴掘りに猛追を掛けていく――――。


「清水くんごめんね～。風香、意地っ張りで。我儘だから大変でしょ？」


な、酷いよママ！
私、外ではそんなに我儘言ってないわよ。


ママがどんどん清水の味方になってしまいそうで、どうしようかと口をパクパクさせていると、敵は悠然と微笑み返してきた。


「いえ、我儘なところも風香さんの魅力だと思いますので、僕は好きですよ」

「がはっ！」


絶対本音で言っていないであろう清水の甘い台詞に、本気で吐血しそうな気分になって喉の奥から変な息が噴き出た。


余りの衝撃に隣でフリーズしている私のことなんかお構いなしに、ママは清水にどんどん嵌り出す。


「きゃぁぁぁ～！　ありがとう清水くん！　不束な娘ですがこれからもよろしくね！」


なんだか勢い余って、このまま嫁に出されてしまいそうなっている。


「ママ……今日会ったばかりでしょ……。清水くんに、悪いじゃない。きっと凄ぉぉぉく迷惑だと思うよ」


――――とは遠慮がちに言ってみたけど、本当は私の方が迷惑だ！