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言葉で聞かせて

第13章 言葉で聞かせて


それから2人はほとんど湯船に浸からないまま僕を浴槽から引き上げて小さい子供のように手を焼いた

頭から身体から全部綺麗に柔らかいタオルで拭かれる

2人もちゃんと温まらなきゃダメだって反論してみたけど、2人からはそれどころじゃないとか変な返事しか返ってこなかった


結局僕は何をすることも出来ないまま気がついたらベッドに転がされていた


「はぁ……千秋悪い。雰囲気もクソもねぇんだけどさ、さっきやったし、前戯とかなしでいいか?」


ぜ、前戯って……
ちょっと恥ずかしい……


「だ、大丈夫です」


手近にあった毛布を掴んで引き寄せながら言うと、悠史さんに優しく毛布を取られてしまった


あう
恥ずかしさを紛らわせられると思ったのに


諦めずに手を伸ばしてみるけど、悠史さんに「だめ」と阻まれてしまう


「ほら千秋、そんなもんいいから悠史に身体預けて、こっちにケツ向けろ」


ケツとか言わないで、と思いながらも、悠史さんに抱きつくような形で敦史さんにお尻を向ける

パコン、とローションのキャップを開ける音がして、温かくてぬるぬるしたものがお尻に垂らされた


「力抜け」


指でぬるぬる入り口を撫でられて、つい入っていた力を無理やり抜く

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