
言葉で聞かせて
第13章 言葉で聞かせて
悠史目線
何にイライラしているのか敦史が千秋さんを焦らせて、怪我をさせた
それでも反省の色がない敦史に今度は僕が苛立ってしまって子供みたいな無視
もうちょっと大人の対応出来たよね
反省しなきゃいけないのは僕の方かな
「……」
「どうしたの聖夜?何か考え事?」
無意識についていたらしい溜息にお客さんの女性が心配してくれる
「いえ、大したことではないんです」
「話して?聞きたいな?」
普段あまり見せないから、と僕たちのプライベートを知りたがるお客さんは結構いる
それが最終的にストーカーなんかに発展してしまうこともあるからこういう弱みは見せられないんだけど
やっちゃったな
なんて言おう
「本当に大したことではないんですけど、最近よく寝れてなくて」
適当に嘘をついてみたけど、それによって世話焼きなお客さんに火がついてしまって
「そうなの?それは大変。私いい寝具屋さん知ってるよ?おしえてあげる。いつお休み?早めの方がいいよね?」
と危うく約束を取り付けられそうになった
失敗だったな
でもなんて言えばいいのかわからないくらい頭が回らない
その後も執拗に僕の家や休みの日を問い詰めてくる女性をかわして、ようやく閉店時間を迎えた
何にイライラしているのか敦史が千秋さんを焦らせて、怪我をさせた
それでも反省の色がない敦史に今度は僕が苛立ってしまって子供みたいな無視
もうちょっと大人の対応出来たよね
反省しなきゃいけないのは僕の方かな
「……」
「どうしたの聖夜?何か考え事?」
無意識についていたらしい溜息にお客さんの女性が心配してくれる
「いえ、大したことではないんです」
「話して?聞きたいな?」
普段あまり見せないから、と僕たちのプライベートを知りたがるお客さんは結構いる
それが最終的にストーカーなんかに発展してしまうこともあるからこういう弱みは見せられないんだけど
やっちゃったな
なんて言おう
「本当に大したことではないんですけど、最近よく寝れてなくて」
適当に嘘をついてみたけど、それによって世話焼きなお客さんに火がついてしまって
「そうなの?それは大変。私いい寝具屋さん知ってるよ?おしえてあげる。いつお休み?早めの方がいいよね?」
と危うく約束を取り付けられそうになった
失敗だったな
でもなんて言えばいいのかわからないくらい頭が回らない
その後も執拗に僕の家や休みの日を問い詰めてくる女性をかわして、ようやく閉店時間を迎えた
