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言葉で聞かせて

第13章 言葉で聞かせて


テーブルの上を見てみれば、何故か箸が俺ともう一人分あった


「?」


千秋も食うのか
珍しい


すると思っていたことが顔に出ていたのか千秋が


「今日は晩御飯食べそびれてしまったので、一緒でもいいですか?」


と尋ねてきた


「わざわざ聞くほどのことじゃねぇよ。人数多い方が飯は美味いだろ」
「ありがとうございます」


二人で向かい合うようにテーブルに座り、千秋の作った飯を食い始める


ん、いつも通り美味いな


「美味しいですか?」
「あぁ」



食事を終えて、片付けを始めた千秋が風呂を勧めてきたから俺は1人風呂場に向かった

風呂から上がると「お風呂に入って来ます」と俺との交代で千秋が廊下の方に消える


なんか、眠くねぇな
テレビでも観て時間潰すか


俺は冷たい飲み物を用意してソファに座りこむ
テレビをつけると、丁度映画が始まるところだったからチャンネルは変えずそのまま観ることにした


バラエティーとか
特に深夜のって見飽きてたし、もっとこういう映画とかやってくんねぇかな


暫く眺めていると、千秋が風呂から上がってきた


「ドラマですか?」
「いや、映画」

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