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言葉で聞かせて

第13章 言葉で聞かせて

敦史目線


何かが変わったのかはわからねぇが


「流星〜!!」
「昨日ぶりっ」


俺たちを指名する奴が増えた

そりゃもうナンバーワンの伊勢さんを圧迫するぐらいには増えた


「今日も来たのか」
「なにそれ、ひど〜い」


頭二つ分ぐらいのデカさになってる奇抜な髪型と、目の周りを真っ黒に塗りたくって白目がなくなった濃いアイメイク

見れば見るほど化け物なんだが、仕事だと思えば顔が諭吉に見えてくる


「別に来るなとは言ってねぇだろ。指名ありがとな」
「えっ……うん!うん!また指名するね!!」
「すいませーん!!シャンパン入れてくださーい!」


金はあって困らねぇから
指名増やして稼がねぇとな

千秋の方が俺達より稼いでるとか、情けねぇし


「ふっ、無理すんなよ。別に酒なんか頼まなくてもいいぜ?」
「そんなわけにいかないの!」
「私達は流星に貢ぎに来てるんだから」


知ってるけど


なんつーか
客のいなし方?が上手くなったような気がすんな


それは俺だけじゃなくて


「せ、い、や!今日も来ちゃった!」
「ご指名ありがとうございます。本日もお会いできるなんて光栄です」


悠史もだ
多分

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