
言葉で聞かせて
第12章 忘れられないこと
『!』
あ、いいこと思いついた
『なぁ』
『……っ』
チッ
いちいちビクつくなよ
うぜぇ
俺は起き上がって床に脚を下ろした
そして着ていた制服のスラックスの前を寛げる
『これ、しゃぶれよ』
『!!!!』
ははっ
いいね、その顔
『ほら、やれよ』
『そんな……だって……殴るだけ、って……』
悠史が手を握りしめる
『あ?そんなこと言ってねぇよ。俺は俺の全ての欲を受け入れろって言ったよな?』
『……』
俺は自分の股間を指差した
『だからほら、性欲も、お前が、受け入れるんだよ』
単語一つ一つを丁寧に発音してやると、悠史の顔が歪む
『……出来ねぇならいいぜ?その辺の女犯せばいいだけだしなぁ?』
俺は悠史を見ることもやめてその辺に置いてあった雑誌を手に取った
これ以上無駄な話をする気はない、と雑誌を捲っていると悠史が両手で支えるのがやっとな身体を引きずって俺に近寄ってきた
『……約束、だから……』
そして下着の隙間から俺のイチモツを取り出して顔を寄せる
俺はまた自分の顔が笑いの形に歪むのを感じた
愉しい
愉しい
こんなにこいつが思い通りになるなんて
これ以上愉しいことはない
