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あんなに酷いことしたのに
どうしてこんなに僕のこと守ってくれるの

馬鹿な僕のこと、どうしてこんなに好きでいてくれるの



好き

大好き


例えこの先二人に嫌われたとしても



目からは眼球が溶けてしまいそうなほど涙が出ている
それに喉が焼けるように熱い


身体中が二人に言葉で好きって伝えたがってるのかもしれない


頭がぼーっとする
思考能力が下がってて、まともなこと考えられてない



「……っめ、……さ……」


微かに漏れた声に二人がびっくりしてる


「ごめ、なさ…………すき……です……」


ほら、また
驚いてる

その顔が少し可笑しくて、すごく嬉しい


「すき……好き、大好き……」


もう少しだけ涙止まって？
二人の顔見れないよ

頭も、もう少し冴えてほしいな
二人の抱きしめる感触をもっとはっきり、強く覚えていたい


そんなこと考えていたら顔を真上に向けられて目元を優しく拭われた

悠史さんの袖だ、と理解した直後に開けた視界には愛しい二人の険しい顔


悠史さんの目からは僕と同じように涙が流れていて、敦史さんは必死で堪えているみたい


あぁ、幸せ
今なら死んだって幸せ