
言葉で聞かせて
第10章 再来
そう言った男は自分自身を出して手で扱いている
「うーわーお前そうゆー趣味?」
「燃えんじゃん……っ、と」
話してる言葉が詰まったと思ったら、僕のお尻に暖かいものがかかる
すぐにそれがその人の精液だと理解したけど、これからされることを再確認してしまった
また犯される……
また、汚される……
もう恋人ではなくなってしまったけれど、2人に対する罪悪感が込み上げてくる
吐きそう
それにまた泣きそう
ぐ、と堪えて背もたれの上で組んだ腕に顔を埋めた
すぐ終わる
目を瞑ってれば、きっとすぐ
あの時は耐えられたんだもん
きっと今回も
「あーーいいね。お前のってのがキメェけどいい感じにぬるぬる」
「俺のがキメェってなんだよ!穴兄弟だろ!」
ぎゃははは、と下品な笑い声をあげた男達の声を聞けないように耳まで被るほど深く顔を埋める
「よし、挿れるぞ。……っ、あーー……」
「早く代われよ」
「数えてやろうか?」
奥を突かれる度に全員で「いーち、にーい」と数えられる
「……っ、あ、イく……っ」
僕の中でぐん、と大きくなって中に熱いものが放たれる
僕のは硬くなってもないから
早く終われ
それだけだった
