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言葉で聞かせて

第10章 再来


僕が顔を上げて潤さんと目を合わせると、口の片側だけを上げた嫌味な笑いを見せられる


「売上。負けててさぁ、困るんだよねぇ」
「……それは貴方達に魅力がないからでしょう」


僕が口で反撃すると近くに歩いてきていた男が僕のお腹を殴った


「……っ!!」


凄まじい痛みに転がりながら咳き込んで悶えていると、潤さんは立ち上がって僕の隣に来てしゃがんだ


「で、あんた相当金持ってんだって?だからさぁ、それをウチの……いや、俺の売上ってことにして貸してくんねぇ?」
「……」


床に寝ながら睨むと髪を掴まれて起き上がらされる


「っつ、ぁ……」
「拒否権はねぇよ。バレねぇようにちょっとずつ金額増やしてくから、最初はまぁ50万でいいや」


僕が痛みに耐えていても気にせずに話は進む


50万円?
何言ってるの
貸すわけない


「もちろん貸してくんないとあいつらに手出すからな?綺麗な顔ボッコボコに歪めてやってもいいんだぜ?」


最低!
最低!!

そうすれば断れないと思ってるんだ

本当に断れないんだけど

お金払うだけで済むならいいや
なんて考えてる


「それじゃお前に余りにメリットがないよなぁ?俺は優しいからよ、ちゃんとお前にもメリットがあんのよ」


潤さんがそう言うと男数人に抱えられてどこかの部屋のベッドに投げられた

そして潤さんが僕に馬乗りになって言う


「お礼に気持ちよーーくシてやるよ」

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