
言葉で聞かせて
第7章 過去
すると彼女の顔がみるみる真っ赤になっていく
「私!すごい良い病院知ってるよ!行こう!?」
彼女が僕の仕事のことやプライベートまで心配してくれている中、その切羽詰まった声を聞いてもう一人の敦史の方にいた女性までも僕の方を見た
「どうしたの?そんなに大きな声を出して」
「聖夜が食あたりをして腹痛が治らないみたいなの」
「えぇ!?どこのお店で!?」
二人ともが僕に注目して心配し始めるとすかさず敦史がフォローを入れる
「こいつは大丈夫だよ」
「どうしてそんなに冷たいのよ!?」
敦史は僕に一瞬目配せした
「こいつは軟弱すぎんだよ。俺はすぐ治ったのに長引かせすぎ」
問題発言
余計に心配させる
わかってる
「え!?流星もなの!?」
「あぁ。二人で飯食いに行ったところでだからな」
「なんなのその店!!許せない!!」
「ほんと!どこの店!?」
ここで、一度引く
「いえ、お店が悪いわけではないかもしれないですし」
「まぁな。俺たちの悪い食生活が祟ったのかもしれねぇし」
すると彼女達は血相を変えて怒った
「そんなわけない!二人同時になんてありえないわ」
ほら
