
秘密の兄妹
第15章 美加の復讐
「美加ってさ…俺のこと本気で好きだったんだろ?だったら俺が今、本気かそうじゃないかくらい簡単に分かんだろ?」
「……っ」
悠人のどこまでも冷たい瞳を見て、美加は体を強張らせた。
「…鍵を出さないなら、俺はこのままブタ箱行き決定だな。
だけど、お前も間違いなく冷たい墓の下に行くことになる…
まあ、俺はそれでも全然構わないけど?」
悠人は何のためらいもなく、美加の首に更に力を加えた。
「早く鍵を出せ!!!!」
「…っ…」
「悠人!もうやめて!!!美加が本当に死んじゃう!!!」
「無理」
「…ゆ、由衣……鍵…っ…悠人に…早…くっ…」
美加は近くにいる一番仲間のいい由衣に、自分のカバンの中から体育倉庫の鍵を出すように涙目で訴える。
由衣はすぐに美加のカバンの中から、鍵を探しあて、悠人にその鍵を差し出した。
「悠人!これ鍵!!!これでいいでしょ!!?早く美加のこと離して!!!お願いっ!!!」
悠人は体育倉庫の鍵を受け取ると、美加のことを投げ捨てた。
*****
「なあ、アキラ…上からいく?下からいく?」
「やっぱり下でしょ?」
「やぁ!!やめてっ!!!」
アキラは暴れる紫織の脚をMの字に開くと、パンツ越しに紫織の秘部をまじまじと見る。
「可愛い下着はいてんな…。紫織ちゃん…この下着取って、早く俺ので気持ちよくなろうね…」
ガチャガチャ!!ガラッ!!!
突然、体育倉庫が開く音がして、3人は扉の方へ目を向ける。
扉の前には、悠人が静かな怒りを体全体から漂わせて立っていた。
「ゆ…悠人…」
