
20年 あなたと歩いた時間
第12章 君が生きた日々
真緒はそこまで、一気に言った。
グーに握った手が白くなっていた。真緒の
肩までの髪が風に吹かれて舞い上がった。
それがまるで…ゴーゴンに見えた。それくらい
迫力があった。
「…おれ、のぞみとは別れたんだし。のぞみが誰と付き合おうと関係ない」
「はあっ?!」
「おまえ知ってんだろ。おれが…絶対許されないことしたの。だからもうのぞみと付き合う資格ねーんだよ」
「…もっかい言ってみな」
「え?」
「じゃあのぞみが桐野と何してもいいんだね?わかってるよね、流星はコドモじゃないもんね。付き合ってる二人が何するかぐらいわかってるよね?」
「あのさ、」
「なに」
「何でそれを真緒が言いに来るん?おまえ関係ないだろ。真緒が言わんかったら、おれ何も気にしないで自分のことできたのに。真緒が言うから、おれのぞみのことで頭いっぱいなって、何も手につかん。そんなにおれの邪魔したいか?!のぞみだって、桐野と仲良くしたいと思ってるかも知れないだろーが!おれに邪魔されたくないから、自分から、桐野のこと言わないんだろ?!」
おせっかい真緒。
どうしたいんだよ。
「のぞみは、流星といるときが一番楽しそうなの!でものぞみは気づいてないんだよ。あの子、生まれて初めて流星と離れた。流星といなかった人生なんて、あの子にはなかったの、だから今、どうしていいのかわからないの!このままだったら桐野にされるがままだよ?私は別にあんたのことなんてどうでもいいの!のぞみが幸せならそれでいいの!バカ流星っ!」
それだけ言って真緒は屋上を飛び出して行った。
「バカ真緒…」
真緒は僕の決心を簡単に崩した。
もう、のぞみのことで頭も胸もいっぱいに
なってしまった。
グーに握った手が白くなっていた。真緒の
肩までの髪が風に吹かれて舞い上がった。
それがまるで…ゴーゴンに見えた。それくらい
迫力があった。
「…おれ、のぞみとは別れたんだし。のぞみが誰と付き合おうと関係ない」
「はあっ?!」
「おまえ知ってんだろ。おれが…絶対許されないことしたの。だからもうのぞみと付き合う資格ねーんだよ」
「…もっかい言ってみな」
「え?」
「じゃあのぞみが桐野と何してもいいんだね?わかってるよね、流星はコドモじゃないもんね。付き合ってる二人が何するかぐらいわかってるよね?」
「あのさ、」
「なに」
「何でそれを真緒が言いに来るん?おまえ関係ないだろ。真緒が言わんかったら、おれ何も気にしないで自分のことできたのに。真緒が言うから、おれのぞみのことで頭いっぱいなって、何も手につかん。そんなにおれの邪魔したいか?!のぞみだって、桐野と仲良くしたいと思ってるかも知れないだろーが!おれに邪魔されたくないから、自分から、桐野のこと言わないんだろ?!」
おせっかい真緒。
どうしたいんだよ。
「のぞみは、流星といるときが一番楽しそうなの!でものぞみは気づいてないんだよ。あの子、生まれて初めて流星と離れた。流星といなかった人生なんて、あの子にはなかったの、だから今、どうしていいのかわからないの!このままだったら桐野にされるがままだよ?私は別にあんたのことなんてどうでもいいの!のぞみが幸せならそれでいいの!バカ流星っ!」
それだけ言って真緒は屋上を飛び出して行った。
「バカ真緒…」
真緒は僕の決心を簡単に崩した。
もう、のぞみのことで頭も胸もいっぱいに
なってしまった。
