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齧りかけの林檎

第12章 ● 君とお鍋 ♂side




ビニール袋から、さっき買ったものを出し、

手を洗って、まな板や包丁を取り出した。




料理があまり得意じゃないと言っていた彼女。




少し心配で眺めていたけれど、野菜を切る手も

別に料理が苦手そうな感じはしなかった。




おれは電源だけ入れたゲーム機を

小さなテーブルに置くと、

エプロン姿の彼女に近寄り



「おれにもなんか手伝えることない?」



と言ってみた。




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