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齧りかけの林檎

第12章 ● 君とお鍋 ♂side




彼女が今すぐにでも

ここからいなくなってしまいそうな不安を

なぜか感じてしまった。




「大丈夫、おれゲーム持ってきてるんだー。

 やっていい?」




さっきダチの家に行こうと思っていたから、

バッグには携帯ゲーム機が入っていた。





「うん、いいよー。

 時間かかるかもしれないから。

 テレビも勝手に点けていいからね」



そう言うと彼女は、かわいいエプロンを身に着けたので、

それに釘付けになってしまった。







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