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齧りかけの林檎

第12章 ● 君とお鍋 ♂side



彼女のほうを見ると

すごく悔しそうな顔をしていて、

おれは思わず吹き出しそうになってしまった。




お金を払いながら、

なにかおばちゃんと話しているようだった。


顔見知りなのだろう。



おれは清算済みのカゴを持って、

先にスーパー袋の中に

今買った野菜とか、ジュースとかを入れていた。




「えー!なんで?

 わたしいつも年齢確認されるのに!

 歩くんずるいよ!」




そう言いながら、近付いてくる彼女。




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