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A heart and wound

第6章 揺らぎ


潤「…そんなこと…思ってないよ。思うわけないじゃん…」

…嘘。

ほんとは少し…思ってた。

なんでよりによって1番付き合いの短い相葉さんなの?

なんで?なんで?って…

けど…相葉さんは、自分の気持ちに正直だった。

きちんと伝えた。

それが、出来なかった俺に、なんで、なんて思う資格はないから。

智「なにそれ?

いい人ぶってるの?それとも強がりたいだけ?

あ、それか…どっちもかな?」

そう言ってリーダーはクスクスと笑った。

潤「違うよ。今は本当にそんなこと思ってない。

ねぇ、どうしたの?
おかしいって、リーダー…

…なんで、わざわざ壊す必要があるんだよ。
俺らは、伝えることすらできなかった。でも、相葉さんは、相葉さんはそれをしたんだよ、幸せになっていい人なんだよ…」

智「…何?やっぱり松潤もニノと付き合い出したら翔ちゃんのことなんてどうでもよくなったの⁇」

潤「…そんな言い方…

…ねぇリーダー?
俺、まだ翔くんが好きだよ。
ずっと、何年も何年も好きだったから。
…認めるまでには時間かかっちゃったけど。

けど、ちゃんと、この気持ちを忘れようって決めた…忘れる、じゃないな。

…思い出にしようって、決めたんだよ。
だから…」

智「… だから、何⁇

まあ、松潤は好きにしなよ、そうしたいならそうすればいいし。
けど、それに俺は関係ないね。
俺は、俺のしたいようにする。」

言い返そうとしたけれど…リーダーの目が、いつになく真剣で。

潤「…っつ…」

…言葉に詰まって、それ以上何も言えなくなってしまった。

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