A heart and wound
第6章 揺らぎ
リーダーが、一歩俺に近付いた。
反射的に俺は一歩後ずさってしまった。
すると、リーダーは少し笑って、
智「大丈夫、今日は何もしないから。」
と言った。
潤「…ご、ごめん。そんなつもりじゃ…」
智「いや、だからいいって。
まあ…俺も悪かったし?
とにかく、俺は好きにするから。
だから…松潤も後悔しないように、ね?」
そう言うと、楽屋から出て行ってしまった。
潤「…はぁぁぁあ…」
一気に肩の力が抜けて、その場にしゃがみ込んだ。
そこで初めて、自分がとても気を張ってたことに気付いた。
楽屋を出て行く時、一瞬、リーダーの表情が歪んだ。
…ねぇ?本心じゃないんでしょ?
なんで、こんなこと…
何考えてるの⁇
わかんないよ…リーダー…
俺には、何も出来ない。
どうしたらいいのかも、わからない。
…かずなら、どうするかな?
かずなら…
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