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A heart and wound

第6章 揺らぎ

しかも、相手はにの。

だから…色々、思い出しちゃって。

顔が、熱くなるのを感じた。

…しばらく続く沈黙。

先に口を開いたのはニノだった。

和「…なに、翔さん。

そんな、顔真っ赤にして…

誘ってんの⁇」

翔「…は///な、なにいって…」

和「…嘘だよ。

ほら、重いから、おりて!」

にのは、そう言うと上半身を起こした。

慌てて、にのの上から降りると、

和「…のど渇いちゃった。

水貰うね〜」

そう言い、にのは立ち上がってキッチンの方へと消えた。

俺、なんか1人で意識して、恥ずかしいやつじゃん。

俺も立ち上がり、ソファに腰をかけた。

にのは、思い出したりしないのかな?

…セフレのうちのたった1人のことなんて、そんな気にしないか…

俺と、関係持ってる時だって、俺だけじゃなかったんだろうし。

…なんか、もやもやする。

和「なーに難しそうな顔してんのよ。」

いつの間にか目の前に、ミネラルウォーターのペットボトルを持ったにのが立っていた。

翔「…そんな顔してた⁇」

和「うん。眉間に皺寄ってた。

イケメンが台無しよ?
何?大野さんのこと?相葉さんのこと?」

翔「…違うよ。

ちょっと、ね…」

…まさか、にののこと考えてたなんて言えない。

和「うそつき。
…隣にこーんなイケメンがいるのに、他のやつのことばっか考えちゃって〜」

翔「だーかーらー違うって!
にののこと考えてたの!!」

和「…え…⁇」

あ、言っちゃった…

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