
A heart and wound
第6章 揺らぎ
…翔さんが、笑っててくれないと、
幸せになってくれないと、俺は…
翔「…なんか俺、にのにはかっこ悪いとこ見られてばっかだね。」
そう言うと、涙を拭いて照れ臭そうに笑った。
翔「でも…ありがとね。」
和「いえいえ。」
…不謹慎だけど。
翔さんが、そういうところを俺に見せてくれてるっていうのが、嬉しかった。
少しは…頼ってくれてるのかなって。
和「…とりあえず、さ。
翔さん家に移動しよ?」
…誰かに話しを聞かれないとも限らないし。
翔「そ、だね。…俺今日、マネージャーの車で来たから、悪いけど乗せてもらうね。」
和「全然いーってば!…ほら、早く支度して帰ろ!」
そういうと、そそくさと帰り支度をして、楽屋を出た。
車内では、お互いに特に会話をすることもなく、俺はただ車を走らせた。
…考え込んでるようで、難しい顔してるから、邪魔しちゃ悪いしね。
翔「あ…夕飯どうしよ。にの、お腹空いたよね?…どっか寄る?」
…多分、翔さんそんな気分じゃないよね?
今は、ただ、早く家に帰らせてあげたい。
和「いいよ、俺作るし。
…どーせ冷蔵庫なんもないでしょ?
スーパー寄るね?」
翔「どーせってなんだよ。
確かに、あんまり入ってないけどさぁ…」
和「ほら、入ってないじゃない。」
翔「うるさいよ。」
横目で翔さんを見ると、笑ってて、少しは元気になったのかなって思うと、安心した。
スーパーで、適当に食材を買って、再び車を走らせると、ほどなくして翔さんの家に到着した。
和「お邪魔しまーす…」
久しぶりの翔さんの家。
変わらない、翔さんの香りの充満する部屋。
…その中に、ほんの少し違う香りが混ざっていて、胸が苦しくなった。
和「…とりあえず飯作るから、キッチン借りるねー」
そう言って、キッチンに向かおうとした俺に、後ろから翔さんが軽く抱きついてきた。
幸せになってくれないと、俺は…
翔「…なんか俺、にのにはかっこ悪いとこ見られてばっかだね。」
そう言うと、涙を拭いて照れ臭そうに笑った。
翔「でも…ありがとね。」
和「いえいえ。」
…不謹慎だけど。
翔さんが、そういうところを俺に見せてくれてるっていうのが、嬉しかった。
少しは…頼ってくれてるのかなって。
和「…とりあえず、さ。
翔さん家に移動しよ?」
…誰かに話しを聞かれないとも限らないし。
翔「そ、だね。…俺今日、マネージャーの車で来たから、悪いけど乗せてもらうね。」
和「全然いーってば!…ほら、早く支度して帰ろ!」
そういうと、そそくさと帰り支度をして、楽屋を出た。
車内では、お互いに特に会話をすることもなく、俺はただ車を走らせた。
…考え込んでるようで、難しい顔してるから、邪魔しちゃ悪いしね。
翔「あ…夕飯どうしよ。にの、お腹空いたよね?…どっか寄る?」
…多分、翔さんそんな気分じゃないよね?
今は、ただ、早く家に帰らせてあげたい。
和「いいよ、俺作るし。
…どーせ冷蔵庫なんもないでしょ?
スーパー寄るね?」
翔「どーせってなんだよ。
確かに、あんまり入ってないけどさぁ…」
和「ほら、入ってないじゃない。」
翔「うるさいよ。」
横目で翔さんを見ると、笑ってて、少しは元気になったのかなって思うと、安心した。
スーパーで、適当に食材を買って、再び車を走らせると、ほどなくして翔さんの家に到着した。
和「お邪魔しまーす…」
久しぶりの翔さんの家。
変わらない、翔さんの香りの充満する部屋。
…その中に、ほんの少し違う香りが混ざっていて、胸が苦しくなった。
和「…とりあえず飯作るから、キッチン借りるねー」
そう言って、キッチンに向かおうとした俺に、後ろから翔さんが軽く抱きついてきた。
