
男子寮
第15章 利央×快斗 欲しいのは…
しばらく沈黙が続いたあと、兄が沈黙を破った。
「なぁ、お前うちで働かね?」
「絶対嫌だ。」
兄の会社は、男を売る仕事。
男とヤったりするのだ。
そんなのできるかよ…。
「受けが足りなくてさ~」
「俺には関係ない。」
だいたい俺は受けじゃない。
「快斗?」
急に名前で呼ぶので、振り返った瞬間…。
――――――バンッ
押し倒されました。
「なに?」
「絶対受けだろ?」
「はぁ?退けよ!ざけんな!」
だが兄が聞くわけもなく、シャツの上から胸の突起を舐めてくる。
「ん、やめろ…、ぅ」
「もっと嫌がれよ」
なんでこんなことになってんだよ…。
助けて。
でも、誰にも見られたくない。
特にあいつには…。
利央…。
