
男子寮
第15章 利央×快斗 欲しいのは…
「胸ばっかり…、やめろっ」
「どうしてほしいの?」
「もう、やめて…っ」
「ほら、やっぱお前は受けだ」
なんでこんなことに。
気持ち悪いはずなのに。
反応してしまう。
「兄貴っ、頼むからやめ…」
「名前で呼んで?」
「……っ、嫌」
「殺すよ?」
そう言うと、俺の首をきつく絞めてくる。
「ぅあ、ゴフッ…んぁ、わかった、言うから…離せ」
このままじゃ殺される。
冗談じゃなくて、
こいつは本気で…。
「漣斗…っ、」
くそ、久々に呼んだ。
「ん、なあに?」
自分から呼ばせたくせに。
「もうやめて…。」
「嫌」
ゾク…。
体に寒気が走る。
ヤバい、このままじゃ。
俺は直感的にそう思った。
