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最後の恋は甘めの味で

第24章 会いに来た

それがわかった今、感極まるわけで。


抱き着こうとするすんでのところで上條くんの唇は私の耳元へ。


「俺がここまでしてやったんだ。あんたの気持ちに何らかの変化がねぇと見受けられた瞬間有無を言わせず突っ込むぞ」


低く重く呟かれれば電気が走ったように体が痺れた。


耳を抑え、真っ赤な顔でいると離れた上條くんがにやーっと笑った。


「〜〜〜〜〜///」


この男は本当に卑怯だ。



っていうか突っ込むって何を、どこへ?



声にしなければ伝わらるはずもなく。


上條くんは通常スマイルを浮かべた。


「終わったら、電話下さい。迎えに行くんで」



.........は?



もう一度彼に向き直り頭を下げ踵を返す上條くんに手を伸ばすも届かず。


上條くんはそのまま空港を出て行ってしまった。






えっと....?

つまりは.......










彼と二人きりで話をしろってこと?!







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