テキストサイズ

最後の恋は甘めの味で

第24章 会いに来た

さっきまでの上條くんの想いがどうたら考えてた自分は何処へやら。


その言葉を吐いた小憎らしい部下を睨む。


「だから、大丈夫です。野瀬さんがすごい人っていうのは重々承知ですから」



なーにーが、重々承知よ!!



きーっと奇声を放ち地団駄を踏みたい気持ちを歯を噛み締めることで我慢する。



........あれ?



そこで気付く妙に軽くなった気持ち。



まさか.....



上條くんの方を見るといつの間にか上條くんの体は私に向けられた。


さっきの言葉はきっと私のためのもの。


緊張を解すためにわざとあんな口を叩いたんだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ