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最後の恋は甘めの味で

第24章 会いに来た



「......はい。そうです。忙しいのにわざわざこちらに降り立ってくれてありがとうございました」

「いや、いいよ。上海での仕事も大分片付いたところだったから」


上海。


それで今まで彼が上海にいた情報を得る。



だから静岡空港.....



そしてまた出てくる疑問。


私でも知らなかったそれをなぜ上條くんが知っているのか。


私のそんな考えを遮るように彼が言葉を続ける。


「それに....」


彼の目が私に移動した。













「私も彼女と話がしたかったから」













射抜くような切れ長の目。


出会った当時に比べたら迫力は大幅に減っていたけど、それでも人を震えさせるには充分なものだった。

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