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最後の恋は甘めの味で

第19章 変化

でも、とりあえずはお礼を言うべきだ。


「.......ありが、と.....」

「いーえ。後で持ってくんで、確認だけお願いします。あ、あと今日、昼空けといて下さい」


にこりと笑い、部署の女性の目を釘付けにする。


「は?へ?!なん」

「口答えする権利ありますか?ここまでしてくれた人に」


ぴしゃりと言われれば言い返す言葉もなく


撃沈。



くそ.....

誰が忠誠心を誓っただって?



これじゃまるで私の方が犬みたいだ。


是非とも今の会話を録音して望月さんに聞かせたい。


はい......と不満込めまくりで返事をするも上條くんはどこか上機嫌。


そのまま席に戻ろうとしたのだが、何か思い出したように立ち止まる。


「?どうしたの?」


上條くんが振り返り、にやりと笑う。













「にゃぁ.......だって。かーわい」













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