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最後の恋は甘めの味で

第19章 変化

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屈辱的過ぎる。


そんなことを言い、私を辱めた男と現在向かい合って屋上で昼を過ごしているなんて。


結局、本当にほぼ終わっていたらしくあれから30分も経たぬうちに上條くんは確認をお願いしてきた。


しかもミスはほぼなし。


この男、一体全体何者なのだ.....


お陰で約束の時間までに部長に渡すことができ


「おぉ......見やすいな.....」


などという褒め言葉さえ貰ってしまった。


それを自分の手柄とするのは少し違う気がして


忘れていたことを謝り、カバーをしてくれた上條くんのお陰なのだと言っておいた。


「暁さんって変なとこで正義感?ってーの?強いですよね」

「自分がしたわけでもないのに我が物顔、したくないの」


お手製弁当を口に運べば、上條くんが興味津津に食い入るようにお弁当の中を見た。

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