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　元康はそう叫びながら、白濁を志信の中に吐き出す。志信から預かった心を返すように、もう二度と捨てさせないよう深くへ植え付けるように。そしてまだまだ終わらせないと言わんばかりに、射精しても萎えない欲望を再び打ちつけた。

「あっ……元、康さまっ……」

　志信の腰は引けているが、反面中は精を深く飲み込もうと、痙攣し元康を引き込む。忍びとしての人生は、まだ志信の手を引いていた。元康はそれを断ち切るように、志信の手を強く握った。

　血に塗れた結合部は、元康の精を潤滑油に濡れた音を立てる。色めかしい吐息が絡むたび、志信は体を震わせた。

「ぁ……は、ああっ！」

　段々と戸惑いが色に飲み込まれ、志信の腰つきが淫らに変わっていく。しかしそれは、仕込まれた快楽とも違っていた。

「やめっ……駄目です、もう、くっ！」

　元康を奥まで望む体は、自らの意志で制御出来ずに深みへと達する。義務もなく勝手に極まった白濁の証に、志信は言葉を失った。

「しの」

　元康の怒張は、未だ収まらず志信の中にある。だが元康は一度動きを止め、呆然としている志信に唇を落とした。