
双子姉妹・恋と愛
第3章 相対性選択
「ちょっとちょっと、愛ちゃん、勝手にフィアンセにしないで、まだ付き合い始めたばかりなのに、」と口にしないが広太は思っていた。
新ちゃんが柄物のサンプルを拡げて見せていた。
その中の一つの柄に広太が指差して、
「この柄がいいな、青空にシャボン玉が飛んでるようだ、」
「そう、広太さんがいう、この柄にしてちょうだい、」
「畏まりました。急がせてお届けは、明日の夕刻には伺えると思います。」
「そう、よろしくお願いね、」
恋が愛のベッドルームに入ってきて、
「新ちゃん、わたしも買い換えたいんだけど、来てくれる。」
「はい、畏まりました。お嬢様。」
新ちゃんは恋のベッドルームへと向かう。
「わたしも、ダブルベッドにしてくれない、特注品じゃなくてもいいょ、」
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