
双子姉妹・恋と愛
第3章 相対性選択
朝食を済ませ、リビングでまったりとしていたら、誰かがやってくる。
「新ちゃんというから、てっきり男の人かと思った!」
その新ちゃんとは、
銀座高坂屋の特別待遇の顧客を相手している購買部の部長、
新谷 由美子
であった。
「今日は、どんなものをご注文でしょうか?」
「ベッドにして貰える。」
愛は、自分のベッドルームに新ちゃんを案内する。
「ここにダブルベッドを置いてくれる。」
「今あるものと交換ですね、」
「そう、特注品でお願いします。」
「はい、畏まりました。」
新谷由美子さんは、メジャーでサイズを測っていた。
「ベッドカバーの柄はどうしましょう。いつものでよろしいですかね、」
「いゃ、違うものに変えない?愛ちゃん、」
「はい、こちらの方はどなたでしょう?」
「あぁー、わたしのフィアンセ、広太さんっていうの、」
「フィアンセの広太様、どちらかでお会いしませんでしたか?」
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