
双子姉妹・恋と愛
第3章 相対性選択
翌朝、今日はブティックの定休日である。
愛と広太は、キッチンで朝食を準備をしていた。
あとから、恋が起きてくる。キッチンに来て、
「おはよう。あぁーよく寝た。」
「おはよう。恋ちゃん、」
「おはようございます。」
恋が言う、よく寝た、は嘘であろう。目が充血して腫れぼったい瞼をしている。昨日はだいぶ泣いたんだなぁと広太はそう思っていた。
恋が思い出したように、
「あっそうだ、予定表に書き込まなくちゃ、」
キッチンの壁に二つの大きなカレンダーが掛けてある。
それぞれに、○恋と○愛と記してあった。
その恋のカレンダーに日付の上にピンクのマーカーでハートマークをする。
これって?恋ちゃんとのセフレの日ではないか!と考えていた広太である。
恋と愛は、互いに店の出番には日付にブルーのマーカーで記してある。
そうこうしていたら、ファーストブレークのお時間となる。
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