
双子姉妹・恋と愛
第3章 相対性選択
恋は、ショパングラスを三つ持ってきてテーブルに置く。
ドンペリのピンクを開けグラスに注いだ。
「それじゃ、カップル誕生ってことで、乾杯しましょう。」
「ありがとう。恋ちゃん、」
「では、カンパーイ、」
「乾杯」
三人は、ショパングラスを軽く合わせて、お祝いをする。
「それじゃ、わたし疲れたから寝るね、」
恋は、洗面所で歯を磨き自分の部屋へと戻ってしまう。
「じゃ、ボクは、ここで寝るから、愛ちゃんおやすみなさい。」
恋の部屋、愛の部屋、それぞれベッドが二つしかない。他の部屋は収納スペースになっていて、空いてる部屋はなかった。
愛は、自分の部屋から、枕を持ってきて、
「広太さんがここで寝るっていうなら、わたしもここで寝る。」
愛は、広太の反対側のソファーに横たわる。
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