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双子姉妹・恋と愛

第3章 相対性選択


「とにかく、食事を済ませて考えましょうか?恋ちゃん着替えてキッチンに来て、」


「あぁーそうだね、愛ちゃん、」


「広太さん、パスタ冷めちゃったね、作り直そうか?」


「いゃ、大丈夫だょ、」


広太は、夕食を済ませてリビングに行く。
愛は、食後のコーヒーを煎れてやる。

広太は、この場で二人のどちらかを選ばなければならない。
一人リビングでそのことを考えていた。

裸にして双子姉妹を並べて見比べても、違いを探せないであろう。

あとは、感覚的なもので心の中を問いただしていた。広太には一つだけ、胸がキュンとするものを愛に感じていた。それは何かと聞かれても答えられないだろう。


「広太さんは、かなり悩んでいるね、」

「そりゃそうでしょう、二人の違いは、親であってもわからないんだから、」


「そのとおりだね、恋ちゃん、」

「わたしは、愛ちゃんに譲ったから、でも広太さんが好きなのはかわりないや、」


「そう、恋ちゃんも好きなんだね、でもこればかりは譲れない。」



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