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双子姉妹・恋と愛

第3章 相対性選択


「これから、どうするの?」


「うん、そうだね、さっきチャラ夫に電話したら、今日は泊めてくれないや、」

「だったら、わたしのところくれば、広太さん、」


「そうだね、この近くで他に知り合いもないし、」


「そうしなさいょ、」


愛は、内線電話で六本木のマンションに向かうように運転手に伝える。

そして、六本木に着き、愛のマンションの地下駐車場から、エレベーターで最上階の愛のマンションに入って行く。


広太をお風呂に入ってもらい、愛はキッチンで夕食の支度をしていた。

今日の献立用に準備していた食材を冷蔵庫から取り出し、テーブルに並べてパスタを茹でる。

フライパンにフランベしたアサリにパスタを入れ味付けをし、皿に盛り付けてバジルを振りかけて出来上がり、愛の得意な一品でもある。ボンゴレロッソ、バジリコ風味のパスタであった。

広太がお風呂からあがり、用意してあったバスローブを着てリビングに向かう。



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