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双子姉妹・恋と愛

第3章 相対性選択

広太のアパートは、木造建築の為、火のまわりが速くほぼ全焼してしまった。
火元は一階のようである。広太はすぐ上の二階の部屋であった。
アパートの住民は唖然とし、立ち尽くして消火活動を見ていた。


その中の広太を愛は見つける。


「広太さん、大丈夫?身体はなんともない?」


「あっ、恋ちゃん、ボクは大丈夫だけど、アパートが…」(汗)


「そう、広太さんが大丈夫で安心した。とにかく車に行きましょう。」


「うん、そうだね、」


愛が乗ってきたステーションワゴン内に入る。
冷蔵庫から飲み物を広太に手渡す。


「これでも、飲んで落ち着きましょうか、」


「あー、ありがとう。」


広太は一口飲んで、

「これっ!お酒じゃない、」


「あっ、間違った、アイスコーヒーのつもりでいた。ごめんなさい。」


「いぇいぇ、恋ちゃんらしいかな、」(笑)


愛は、アイスコーヒーに変えて広太に手渡す。



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