
双子姉妹・恋と愛
第3章 相対性選択
愛のところへ、写真付きメールが届く、広太からである。
*「ボクのアパートが火事になってしまった!どうしょう?By広太」
*「わぁっ!大変、広太さん、そちらにすぐ行くから、そこで待ってて、By愛」
愛は、急いでステーションワゴンで広太のアパートへと向かう。
前もって、広太の住所は調べてあった。
浅草の下町情緒なアパートである。
愛のステーションワゴンでは、アパートの周りに消防車などでごった返していて近づけない。
愛は、車から降りて野次馬たちが集まってるところで、広太を探していく。
広太は、従兄弟のチャラ夫に電話して。
「広太だけど、アパートが火事になって、今日、泊めてくれないか?」
「え~それは大変だね!でも今日、彼女が来てるからダメだなぁ、明日ならいいょ、」
「なんだ、使えないやつ、いいょ、もう、」
電話を切ったあと、ため息をついて、今日は泊まるとこないや、と落胆していた。
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