
双子姉妹・恋と愛
第2章 相対性結論
愛は、六本木のマンションに帰ってくる。
雨で濡れた服を脱いでシャワーを浴びる。
頭にタオルを巻いてバスローブを着てリビングにくる。
ミルクたっぷりのダージリン紅茶を入れ、ソファーに座り外の夜景を眺めていた。
さっきの光景が頭に浮かんでくる。
広太と雨宿りしていた銀杏の木の下で優しいキスをされたことを思い出していた。
しばらくして、恋が帰って来た。
「ただいま~」
「お疲れ様、恋ちゃん、」
「あれっ?今日はワインじゃないの、」
「うん、今日はミルクティーを飲みたい気分なの、」
「ふぅーん、変なの、」
恋は、思い出したように愛に招待状を手渡す。
「パーティーの招待状、愛の分、」
「パーティー?」
その招待状を開くと、大友グループの招待状であった。
「今週末だって、わざわざ秘書が持ってきたのょ、」
「そうなの、」
「絶対出席してくれだって、大事なパーティーみたい、」
「そうなんだ、」
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