
双子姉妹・恋と愛
第2章 相対性結論
空模様が怪しくなり、突然ゲリラ豪雨になる。
講堂まで遠いので、広太は愛の肩を抱いて大きな銀杏の幹に雨宿りする。
広太は、ポケットからハンカチを愛に渡す。
愛は、濡れた髪を拭いている。白いブラウスが濡れピンクのブラジャーが透けて見える。
広太は、それを見て見ぬふりをする。心臓がドキドキしていた。
それと同時に愛が髪を拭いている姿に胸がキュンとするものを感じている。
「なかなか、止みませんね、」
「ゲリラ豪雨だから、しばらくすると小降りになるでしょう。」
広太は、バックの中に入れてあったジャケットを愛の肩に掛けてやる。
「ありがとうございます。」
上から滴が落ち出したので、広太は愛の肩を抱き寄せる。
愛は、その優しさに胸がキュンとする。と同時に広太の虜になってしまう。
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