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シュールな関係

第24章 番外編 クリスマスの憂心 《大和》

勝手に自分を納得するような
考えをしながら
一人渦巻いていると


【メリークリスマス!


いらっしゃいませ
 
おひとり様ですか?】

クリスマスらしく

白のスラックス、

シャツの上に赤いベストを着、

定番のサンタ帽子姿で俺に

ウエーターが接客をしてきた。



ムスッ~として

サングラスを少しずらし
ウエイターに、

【あそこの席の後ろに座るから

なんか度数のきついバーボン

作ってくんねぇ?】

そう言うとスタスタと席に
歩いて行き

奈緒とヤツの背中と

背中合わせになるように

ソファー席に深々と腰掛けた。




俺らの間には

真っ赤なポインセチアが飾られ

振り返ってもバレないような

いい具合な仕切りになる。



アイツらの会話は英語


勿論、英語なんぞは
俺にとっては日常会話

一語一句聞き捨ててなるかっ!!



「俺らも一緒させてもらうな!」

雅兄と若菜さんが
俺のテーブに乱入してきた。


「はぁ?

なに来てるんだよっ

向こうで二人
仲良くイチャついとけっ」



「ごめんね 大和くん

雅人さんがどうしても

見届けるって聞かないの…」


若菜さんならまだしも

ほら…
あの雅兄の何か期待してる目


表情隠してるけど

悪度さ満開オーラが滲み
出てるぞ…




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