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シュールな関係

第18章 入れない世界 後半

「呆れて物が言えない…

   ですと?


ではわたくしも雅也さまに

ハッキリと…言わせて頂きます 





あきれ果てたのは私の方で

ございます




全く…

あなたと言う人は


壁に押し付けられて・・・

女性に服を脱がされてーーーー



何をなさられてるんですか?」



はぁ…と

私の溜息が大きく漏れる…



「あれはいきなり…瑠璃がーー」




「隙があり過ぎるのも問題です



それに…瑠璃様の胸に


気を取られてるから

簡単に迫られるんです!」



「俺が…あいつの胸なんかに

気を取られる訳がないだろっ!!



瑠璃が勝手に…

俺の手を取り

胸に…押し付けてきんだよ」


私が懸念するのはここだ。


このお方は自分がどんなに

おモテになるか…

気付いておられるのだろうか?



「雅也様


それを危機感が足りないと…

言うのです



危機意識を

持って行動なさって下さい!


人影のないところで話されるので

したら…


相手に口説くきっかけや…

口実を与えてはなりません」




「ほんとお前、口うるさいな」


壁にもたれ気怠そうに

サラリとした前髪をくしゃっと

触る。



この何気ないしぐさ一つもが

雅也さまの魅力でもあり

女性から見た男性の魅力…
 
セクシーさを

感じさせるのであろう…


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