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シュールな関係

第18章 入れない世界 後半

「雅也さま

よろしいでしょうか?」


私は…瑠璃様が離れられて…

外を眺めれられている雅也様に

近寄った。



「なんだよ山本・・・


いつからそこにいるんだよ」



「お二人が…

こちらに来られた時からお傍に

おりましたが




ただ 少し…見えないように


後ろの柱影に


立っておりましたが・・・。」



そう。


私の仕事は

遠からず…近からずで…

雅也様の傍にいる。


そして、常に耳を傾け

危機に立たれ時に

物事を瞬時にに察し…

対処をしなければならない。




「覗き見をしてたのか?


それなら 影で突っ立ってねぇで

さっさと声をかけろよ」



「チッ」と舌打ちをしながら

バツが悪そうな口調で…答える




「覗き見?

人聞きが悪いですね



それなら雅也様を見守っていた

…とおっしゃって下さい」



雅也さまからしてみれば

お恥ずかしい所をわたくしに

見られて

居た堪れないでしょうが・・・。




「まぁ そうですね



少しならずとも…ですがーーー



雅也さまが

どうゆう行動をなさられるか


興味はありましたが…。」


私は本心を述べる。




「お前…趣味の悪い奴だな


呆れて物も言えねぇよ」



雅也さまが…私からソッポを向き

露骨に嫌そうな顔をして…答える




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