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「そうですわ


わたくし達はお邪魔ね　




まもなくご婚約ですものね


おめでとうございます


ほんと羨ましいですわ



お久しぶりでしょうし…お二人で

素敵なお時間を・・・



では　雅也様　瑠璃様


ご機嫌よろしゅう」



俺達を祝福するように微笑み…

会釈して離れて…いく




はぁ？　

こいつら何を言ってるんだ？




まさか…瑠璃が言ったのか？





女どもが…

まるで俺達が結婚前提の

付き合いをしているかの口ぶりに

俺は驚いて瑠璃を…見る



「雅也さま　

今からわたくしと

ご一緒していだだけません？



お久しぶりなので…

話したいことが沢山ありますの」



友人達の言葉を当たり前のように

受け止め、ニッコリと大きな目を

輝かせながら…

瑠璃が俺に話しかける




直ぐに奈緒の所に戻ろうと

思ったがーーーーーー



少し俺も

瑠璃に話が必要なようだ…



人前で話せる内容ではないので

広間を出て…

人気のない廊下奥の夜景が

良く見える大窓に行き…


俺は壁にもたれ…腕を組む。



「なぁ　瑠璃


婚約―--って言ってたけど


あいつらに何を…言ったんだ？」



藤堂は留美に何か言ったのか？



「本当のことを

申したまでですが…？」



俺の尋ねる意味を理解出来て

いないのか…瑠璃が

不思議そうに首をかしげる。