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シュールな関係

第17章 入れない世界 前半

「ああ 奈緒の事は

よく知ってるよ


雅兄の同伴って…まさか…?」


チラリと大和がわたしを見る



気まずさのあまり・・・

大和の目をそらすーーー。



「ああ お前が今 


美人やら綺麗やら大袈裟に


大絶賛していた…こいつ」


わたしの肩を抱き寄せ…大和に

言うけれど―――――――



大和との関係は詳しく

突っ込まれたくないし…



一之瀬さんとの関係も…

知られたくない



今はこれ以上聞かないで~!




そしてこれ以上何も

話さないで欲しい!!




強く願うも誰もわたしの空気に…

心の叫びに

気付かずに話は進む・・・



「ふ~ん 奈緒とかぁ~



雅兄の同伴で

パーティに来てるワケかぁ



けど…奈緒の事は大袈裟には

俺は言ってねぇけどな


マジで綺麗じゃん



それに雅兄がさぁ・・・


奈緒にちゃんと綺麗とか


褒め言葉一つ

言えねぇワケなの?


同伴者として失礼じゃねぇか?」



うぐっ… 

年下のくせに当たり前の事を

またズバリと言う大和…


「大和

お前いつから俺に

女の事を語るようになった?」



凄く…気まずい・・・

笑顔で会話する二人が怖い…



時折 火花が見えるのは

気のせいだろか・・・・



「それに…同伴者と彼女が

一緒だとは限らねぇ~よな」



大和が意味ありげな目で

話しながらわたしを…見る



既にお見通しの…眼差しだ…


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